チャリティーカットのご報告
チャリティーカットの報告です
地域の皆様、先日のチャリティカットでのご来場
有難うございました。一日で209名の子供たちをカットさせていただき
暑い中、外でも待っていただき心より感謝申し上げます。
このチャリティカットは東日本大震災から8月8日に
毎年つづけさせていただいており、北海道札幌市西区発寒の
理美容師の我々にできる事はないだろうかとスタッフと話し合い
始まりました。
当時現地に行ってボランティアでヘアカットする方も多かったです。
僕たちは地域に根付く仕事を常に考えており、地元の方も一緒に
応援できる方法はないかと考えておりました。
8月は夏休み、お盆は髪を切って綺麗にし、親戚はご先祖さまにも
お墓参りをするとき。それを形にできないか・・
札幌の子供たちのヘアカットをしてそのお金を東北大震災で
被害にあわれた子供たちのお役に立てないだろうか、わずかでも
支援することができないだろうか。そう考えてはじまったのが
「パチパチチャリティカット」今年で8回目でした。
八月八日。⑧を鋏のパチに置き換えて「パチパチの日」として
自分勝手に決めさせていただきその日に開催することに
しました。初めは数十人の子供のカットでした
しかし、続けることは大変大事な事で年々子供の数が増えていきました
0歳から6年生までの男女を500円でカットし、それをそのまま全額を
JETO宮城さんという東日本大震災で両親を失った「震災孤児」の支援を
し続けている団体に送り続けました。震災孤児の教育費や育つ環境に
必要な資金にあててもらっています。
多い時は一日で300人以上の子供たちのヘアカットした年もありました。
我々スタッフも汗だくになりながらも、頑張ってくれています。
今はこのチャリティも一番若いスタッフが勉強の為、「想う大切さ」を
大切にし、全て企画運営を仕切ってやってくれています。
今年は8回目が終わり、まずは10回を目指していこうとスタッフ内でも
話しています。
そして、5年前に一度仙台に降り立ち、七ヶ浜保育園という震災を
うけた保育園を訪問させていただいたことがありました。
今回は三木マネージャーと二人ではありますが、
5年ぶりに仙台に直接皆様よりお預かりしたヘアカット代金、
そして、地域の皆様がチャリティの為にコツコツ募金してくれたお金を
直接、届けに参りました。
仙台空港に降り立ち、レンタカーで、
震災をうけた海岸沿いを目指し車を走らせました。
5年前に受けた震災の印象がかなり復興されています。
もう八年の月日がながれています。港から港へといき、
松島、七ヶ浜、のびる駅から石巻へ
感じる空気変わってきます。復興の真っ最中の
「日本」という底力、それを目の前で見てきたように思います。
これは5年前の野蒜駅(のびる駅)
5年前にみた景色や状況がわからないくらいに綺麗な駅になっていたり
新しい防波堤がきれいに出来上がったり、新しい家々が立ち並んでいたり。
それでも、あちこちの壁には「ここまで、津波がきました」の線が
ついた看板があちこちにあり、考えられない高さにその看板もあり
あらためて震災の被害を目のあたりにしました。
当たり前が、当たり前ではない。
汚染水の処理にも、まだまだ沢山な問題も抱えており、スムーズにはすすんで
いないのも事実。
そんな中、活気溢れる朝市も
見ることができましたし、
仙台を一望する事もできた
仙台も車と人口もふくめて多く感じた
道も渋滞が続くほどである。太い車線は
6車線もある まだまだ復興は続いている。
あの時震災孤児で被害にあった子供たちも
もう、中学生になっている子もいるであろう。
港付近にはしるちょっと低めの電線がつらなるのをみて
その子供たちが大人になり、社会に出てくるのも
そんなに遠い未来ではないと思った。
黙々と煙を煙突からいくつも噴き出し、復興する力を
見て来れた。工事する時にでるチリと煙の中、
働く人たちも多くいた、それに合わせて企業がホテルや
民宿も多くある。働く汗をねぎらう飲食店も多くできていた。
被害にあわれた方々の仮設住居と思われる建物も
沢山並んでいた。僕は「続ける」ことの大切さ、それを今
凄く強く感じている。
三木マネージャーとは長い付き合いでもう15年以上たつ。
車でも、飛行機でも、歩いても、ホテルの部屋でも
お客さん、スタッフ、会社、そして震災。
我々でも不思議なくらい、良く毎日顔を合わせている中
話がつきない。
三木さんは函館で震災を目の前にし、
泊まっていたホテルで震災による津波浸水を
目のあたりにし、その匂いが今もはっきり覚えていると言います。
発寒のみんなから預かった支援金
小雨が降る昨日、JETO宮城さんに届けてきました。
仙台のお葬儀会社 株式会社 清月記さんの社内に設置されており
とてもきれいな会社の中、わざわざ社員の方もお出迎えしてくれ
菅原社長も忙しい中対応してくださりました。
仙台ではまだ、町の中で募金を集めている方もいる、
集まった支援で大きく震災孤児のために動けば、また
記憶を想いささせてしまうことにもなる。セレモニーや
震災孤児の為のイベントが大切ではなく、その子供たちの
未来の支援を相手が望むときにすぐに対応できること、
そして、集まった支援で子供が留学したり、教育課程で
必要な時も支援します。大人になり自分が初めて家族をもち、
我が子を育てていくときにまた、両親の想いや気持ちを
とてつもなく実感するであろう、その未来の為に運営していきたい。
と、菅原代表は話してくださいました。
この震災をうけてからの八年の重みや深さ、
人の心のケアや習慣に考え方、とてもいろんな配慮を
含めて「思いやり」について学ぶことができました。
菅原社長、本当にありがとうございました。
三木さんと二人で車内にもどり、「続けてきてよかった」と
心からそう思えた瞬間でした。株式会社タケトイズの仲間と
また退社したスタッフもいますがそのみんなががんばってくれた
チャリティカット。そして、何時間もかけて並んでくれて
ヘアカットさせてくれた子供たち、仕事を休んででも参加してくれた
親御さん。
皆様のお陰で東日本大震災で被害にあい、ご両親を
亡くされた子供たちはお陰様で確実に大きく成長しました。
少なくとも自分たちの「夢」をもって前に進んでいます。
当社をとおして応援してくださったこと、ご協力いただいたこと
心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
飛行機が飛ぶ事を祈り、北海道に
帰ります
来年もまた、開催させていただく予定です。どうぞ、
よろしくお願いします。
第8回チャリティカット報告とさせていただきます。
株式会社タケトイズ 吉守雄人
by taketois
| 2018-09-05 06:12